【簡単診断付き】中小企業が失敗しないRPAサービスの選び方

【簡単診断付き】中小企業が失敗しないRPAサービスの選び方

絶対に失敗しないRPAサービスの選び方

「業務時間の大きな削減時間に成功した」などRPAによる業務効率化のニュースを聞くことが増え、導入を検討される中小企業も多くなりました。しかし、RPAの導入サービスは大企業向けが多いのが現状です。中小企業によっては、活用できないまま毎年費用がかかり続ける大失敗となるでしょう。

中小企業がRPA導入に失敗しないためには、まず自社に適したRPAサービスを知ることが重要です。本記事では、簡単な質問に答えるだけで自社に適したRPA導入サービスが分かる診断フローをご用意しました。RPA導入を検討される際にお役立てください。
※本記事でのRPAツールとは、デスクトップにダウンロードするタイプのツールを指しています。

失敗しないためのRPA導入サービス診断

一般的に大企業がRPAを導入する流れとして、有償のRPAツール(1台につき年間20~100万円という価格帯が多い)のライセンスを購入し、導入業者からツール使用の研修を受けて社内に定着させます。しかし中小企業で同じように導入しても、以下の点から失敗する危険性が高いでしょう。

  • ライセンス費用以上の効果を得られない
  • RPA担当者を用意できず、活用が進まない

このような失敗を避けるためには、自社の状況に合わせたRPA導入サービスを選ばななければなりません。そこで、自社に適したサービスモデルが分かるフロー診断をご用意しました。サービスモデルは「RPAツールは有償、無償のどちらを使うか」と「ロボット開発を自社で行うか、他社に委託するか」によって決まります。

RPA導入サービスの診断フローチャート。3つのモデルの中から、自社に合ったサービスを診断できます。

事前に業務の棚卸を行えるか

一般的に、RPA導入前に業務の棚卸を行います。自動化に適した業務を洗い出し、RPAの導入効果を明らかにしておく必要があるからです。しかし、中小企業には人手不足や外部のコンサルタントに依頼する余裕がないなど、業務の棚卸を行えないこともあるでしょう。

そのように自社で業務を棚卸できない場合は、無償のRPAツールにすべきです。導入効果が不明な状況で有償ツールを導入しても、ライセンス費用以上の効果を出せるか分からないからです。無償のRPAツールはライセンス料金がないので、特定の業務のみを自動化するなど小さな用途でも活用することができます。

自動化の効果がツールのライセンス料金を大幅に上回るか

事前に業務を棚卸できるのであれば、RPAの導入効果を計算してみましょう。RPAの導入効果がツールのライセンス料金より明らかに大きければ、有償のRPAを導入してロボットを自社で開発する「モデル1」が向いています。そうでなければ無償のRPAツールを利用しましょう。RPA導入にはロボットの開発も必要なので、導入効果がライセンス費用を大きく上回っていないと投資費用を回収できないからです。

モデル1:有償RPAツールで自社開発

有償のRPAツールはロボットの自社開発に適しています。有償のRPAツールはできるだけプログラミングなしでロボットを開発できるように工夫が凝らされているからです。実際はシステム開発のノウハウが必要になりますが、ロボット開発への入り口はずっと入りやすくなるでしょう。

RPA導入業者から研修を受けるなど教育を行い社内に定着させれば、社内のRPA担当者による継続的な改善を見込めます。

社内にシステム開発経験のある人材がいるか

業務の棚卸をする余裕がないか、自動化できる業務量が多くない場合は「社内にシステム開発経験者がいるか」を考えましょう。システム開発経験者が社内にいる場合、無償のRPAを導入してロボットを自社で開発する「モデル2」が、いない場合は無償のRPAを導入してロボットの開発を他社に委託する「モデル3」がおすすめです。

モデル2:無償RPAツールで自社開発

有償ツールと比べて、無償ツールによるロボット開発はハードルが高くなることが多いです。しかしシステム開発と重なる部分が多くあるので、システム開発経験者であれば習得に大きな時間はかからないので、無理なく自社開発を目指せます。

無償のRPAツールを導入できる業者を選んで導入や初期開発を支援してもらい、その後は自社で運用や改善をしていくという流れがおすすめです。よって、運用保守サービスの内容を自社の成長に合わせて柔軟に変更できる業者を選ぶとよいでしょう。

自動化する業務が小規模であれば、自社で導入や開発に挑戦しても良いでしょう。「SikuliX」は無償で商用利用が可能なRPAツールです。インストールして自社で活用できそうか調査してみてはいかがでしょうか。SikuliX1.1.4のダウンロード方法から構築後の基本操作まで解説

モデル3:無償RPAツールで開発を委託

RPAによるロボット開発はツールの使い方のみではなく、システム開発の考え方を身につける必要があります。システム開発経験がなくても根気強く教育を行うことで扱えるようにはなりますが、ロボット開発のパートナーを他社に求めて委託したほうが効率的です。自動化できる業務量がわからない、少ない場合は、業務効率化という側面で考えると、時間をかけて教育しても割に合わないからです。

RPAのロボットは環境の変化や仕様の変化でたびたび修正が必要になるので、このモデルの場合はRPA導入業者との付き合いが長くなります。それを踏まえて、導入業者を選ぶときは以下の点を必ず確認しましょう。

  • 無償のRPAツールを扱っているか
  • 開発費とロボット開発による業務の削減効果
  • 問題が起きたときや、仕様を変更するときの対応方法

まとめ

中小企業がRPAを導入するときに最も重要なことは、自社に合った導入サービスのモデルを明らかにすることです。「RPAツールは有償、無償のどちらを使うか」と「ロボット開発を自社で行うか、他社に委託するか」の二点から適したモデルを診断できます。

自動化できる業務量が多く、高い効果が出ると明白な場合は有償のRPAツールや研修サービスを積極的に導入することで自社への定着を狙うとよいでしょう。そうでない場合は、有償ツールのライセンス料金の負担が大きいので、無償のRPAツールを選択することをおすすめします。

無償のRPAツールを利用する場合は、自社でロボット開発、運用を行うことを目指すべきかを考えましょう。社内にシステム開発経験のある人材がいるれば、自社中心の運用を目指し、いない場合は他社に開発パートナーを求めましょう。

バルモアでも無償のRPAツールを使った業務の自動化支援を行っております。導入をご検討の方はお気軽にお問い合わせください。