【完全初心者向け】Python入門その１-プログラムって？Pythonがおすすめの理由-

中田裕弥 Python 2020年9月28日 | 0

こんにちは、自動化・AIツール開発担当の中田（@valmore_nakata）です。

はじめてプログラミングを勉強するという人や、難しくて挫折してしまったという人に向けて、Pythonの基礎を連載で紹介しています。

第一回目はPythonを学習する前に、本連載の簡単な紹介とプログラミング言語の中でもなぜPythonがおすすめなのかをご説明します。

はじめてのプログラミングでは深みにはまらないことがポイント

本連載では敢えて細かい知識は省いて紹介し、深いところまで踏み込まないようにしています。

初めてプログラミングを学習するときは、新しく覚えないといけないことがたくさんあります。その中で細かい知識まで一気に詰め込むと混乱し、挫折してしまうかもしれません。

これは外せないだろうと思うものに絞って紹介して、できるだけ負担を少なく学習できるようにしています。

この連載を読み終わった時点で、Pythonでのプログラミングが大体わかったと思ってもらえることを目標にしています。

この連載はPythonの機能を網羅していません。しかし、全体像を掴み、簡単なプログラムなら自分で組めるようになっているはずです。

今後知識が足りないと思った時に自力で学習できる土台を作ることができればと思います。

プログラミング言語を学習するってどういうことかイメージは湧きますか？
そもそもプログラムってなんでしょうか？

プログラムは「コンピュータに対する命令を記述したもの」です。
ただ、プログラムは機械なので、日本語で命令を書いても応えてくれません。
ブラウザを開くプログラムを例にして見てみましょう。

コンピュータは日本語を理解できません。なので、メモ帳などで「ブラウザ開いて！」と書いただけではコンピュータは何もしてくれません。

コンピュータに命令するにはコンピュータでも理解できる「機械語」が必要になります。
コンピュータは0, 1の世界と聞いたことはないでしょうか？
0と1だけでブラウザを開く命令を記述できれば、コンピュータを期待通り動かすことができます。

でもこれ、現実的には不可能ですよね。
ひたすら0と1だけ書いていくなんてできてもやりたくありません…

そこで、プログラミング言語の登場です。
人間でも勉強すれば習得できるプログラミング言語を使って命令を記述します。
それを機械語に翻訳してコンピュータが命令を実行できるようになります。

「え？機械語への翻訳ってどうやるん？」と不安になった方も安心してください。
プログラミング言語から機械語への翻訳はPythonが勝手にやってくれます。なので、プログラミング言語さえ書けるようになればコンピュータへ命令を出せるようになるのです。

プログラミング言語を学ぶとなったときに、なぜPythonが良いのでしょうか？
Pythonをおすすめする理由は大きく3つあります。

プログラミングを行う際に開発環境を構築する必要がありますが、Pythonは簡単に構築することができます。
また他のプログラム言語よりも処理を簡潔に書くことができる場合が多いので理解しやすいと思います。

ライブラリとは便利なプログラム集みたいなものです。
自分で作るのは大変なプログラムでも、ライブラリを使って足りない部分を自分で補うようにすれば簡単に開発できるということもあります。

上の図はPythonで使えるライブラリの一例です。
FacebookやTwitterといったアプリをPythonで操作するためのライブラリや、ExcelやAccessといった業務アプリを操作できるライブラリもあります。

ライブラリが豊富にあるということはいろんなことを簡単にプログラムできるということです。
例えば、Excelファイルのデータを取得するプログラムを作ろうとすると、かなり大変です。
しかし、そのようなプログラムが事前に作成されているので、そのライブラリを使うだけで実現できてしまいます。

Pythonには効率的にデータ分析やAI開発が行えるライブラリがあります。
他のプログラミング言語でもできるのですが、データ分析やAI開発の現場では多くの人がPythonを使っています。

多くの人が使っているということはそれだけ情報発信なども活発に行われ情報を得やすいということで、どれだけの人に使われているかは技術選定する上で重要なポイントです。

Pythonを学ぶということについて何となくイメージはできてきたでしょうか？
次回はPythonでプログラミングを始めるための事前準備、環境構築について説明します。